【釣り知識】タックルセットで釣りの感度が変わる!
釣りを行う上で重要な感度はタックルセットで変わります。ただ・・・それがやりたい釣りにマッチしているのかは別の問題です。今回は釣りに必要な感度について考えやりたい釣りにマッチしたタックルセットを構築する方法を考えてみたいと思います
釣りの感度の種類
そもそも「感度」とは何か?
釣りの感度とはタックルセット(釣り棹に釣糸や仕掛等のセットされたもの)に伝わる様々な衝撃をどれ位どの程度どの様な方法で釣り人に伝える事が出来るか、または釣り人がそれを感じる事が出来るかというものです。
釣りで要求される感度で釣り人は何を知ることが出来るのでしょうか?それは主に
- 魚からの魚信「アタリ」
- 水中の様々状況 例えば障害物の有無や種類、水流の有無や強さ
- ルアーや仕掛けの操作状況
概ね釣りに必要なこの三つの情報を人間の五感の内触覚や視覚場合によっては聴覚を利用して知ることが出来る性能を言います。つまり「感度が良い」とは目に見えない水中の状況を読み解く性能が高い状態を言い「感度が悪い」とは水中の状態が分かり辛いという事です。
感度の種類
通常、釣りの感度には五感の内視覚で見る「目感度」と触覚で感じる「手感度」に分けられます
目感度
目感度とは釣り針やラインに伝わる衝撃を人間の五感のうち視覚で捉える事です。
ルアー釣りではジグヘットやルアー等のアタリやラインに伝わる様々な衝撃がエネルギーとして穂先やラインを揺らします。その揺れの大きさや振幅周期などから状況を読み解きます。
例えば「穂先がプルプル震える。これはメバルの遊び食いかな?」、「このツンツン動く感じはイカが餌木に触腕伸ばしてるな」という具合です。
餌釣りの場合は穂先の揺れの他に仕掛けについたウキの浮き沈み等で見る場合や、泳がせ釣りでの生餌の反応を見るなど様々な場面があります。
穂先の揺れだけに囚われない目感度としてはケミホタルなどの発光体、ウキやタグなど視認できるものを利用して位置や深さを読み解ける状況もあります。
目で見て判断できる材料を作ることも目感度を上げる方法となります。
目感度を構成する要素
- ラインの揺れを見える化する柔らかい穂先のロッド
- ウキやタグなど視認性を上げる仕掛け
手感度
手感度とは釣針やラインに伝わる衝撃を人間の五感のうち触覚で捉える事を言います。
魚からのアタリや障害物などへぶつかった衝撃、仕掛にかかる水流等の力等が振動としてラインに伝わり釣り竿を介して釣り人の手に伝わる事で察知し、その振動の種類や大きさリールで糸を巻く重さ等から状況を読み解きます。また繊細な振動を読み解く為にラインに触れて直接振動を読み解く場合もあります。
例えば「ボトムまで沈めるとコツンとした感触がくるから底は岩場だな」、「中層まで沈めると引き感が変わるから二枚潮だな」などが手感度で感じる内容です。
手感度を構成する要素
- ルアーなどの衝撃をロッドに伝えるハリのあるライン
- ラインに伝わる衝撃を手元に伝えてくれる反響性の高い素材と構造のロッド
目感度と手感度の両立
感度とは釣りの内かなり釣り人に依存した感覚的です。たとえば同じ衝撃でも手感度として拾える拾えないは釣り人のそれぞれで違いますし拾ったものを必要な情報として処理できるかも人それぞれです。
ロッドも手感度が高ければ目感度の情報を与えないかと言えばそういう訳でもなくアタリの衝撃は手元に伝わるのと同時にロッドの穂先を揺らします。また目感度寄りの柔らかいロッドでも固形物である以上ある程度の振動を手元に伝達します。
視覚や触覚で複合的に仕入れた情報から総合的に判断すれば一つの感覚に頼るより素早く正しい判断を下すことが出来るようになり釣果に結び付くこととなります。
つまり、自分の釣りスタイルや環境に合わせてタックルセットを構築しそのクセを理解することが感度を上げる近道なのです。
感度を考えたタックル構成
感度を考えてタックルセットを構築する上でまず中心になるのは「どの魚種を」「どんな場所で」「どの様な釣り方」を決める事です。
それが決まるとロッドの種類やリールの番手、ラインの種類や太さが自ずと絞られますが。
一概に釣りと言っても範囲が広いので今回はアジやメバル等を狙うライトゲームのタックルセットを中心に考えてみます。
ライトルアーのロッドの分類要素
ルアーロッドは大きく分けてベイトキャストリールを使うベイトロットとスピニングリールリールを使うスピニングロッドがあります。この2つはリールを乗せるリールシートとリールの向きラインを通すガイドの構造の違いなど有ります。

ロッド本体の構造による感度の違い
手感度は継ぎ目が少ないほど高いと言われます。感度か高いと言われるモノから順に
- ワンピース:継ぎ目のない1本もの
- 並継 :2本以上の部材をつないで伸ばす竿 ルアー竿に多い 継数が少ないほど手感度は高い
- 振出 :2本以上の中空部材の1番太い部材の中に縮めて収納できる竿 長い竿などに使う
先から終わりまで何処にも継ぎ目のないワンピースロッドの感度は高く丈夫ですが長さがネックとなります。
並継竿はルアー竿に多く採用され手感度も良く一般的ですアジやメバルをメインターゲットとしたロッドは並継棹です。
振出竿は遠投用の竿などに多く使われますが構造上根元が太くなり継数も多いので手感度はあまり良くありませんがパックロッドと言われるコンパクトな棹に採用されれています。
単純に継数が少ないほど手感度が良いと理解すれば問題ないでしょう。
ロッドの材質による感度の違い
ロッドの材料は様々ですがライトゲームのロッドの材質は主に2種類
- グラスロッド(グラスファイバー製):重いが耐久性が高くしなやか、のせ調子の釣りに向き巻物系の釣りの定番
- カーボンロッド(カーボンファイバー製):軽く反発力が高い、掛調子の釣りに向きルアー釣りの定番
その他にも竹や木材、金属製の釣り竿など多くの種類が有りますがしなやかな竿は目感度寄りで反発力の強い竿は手感度に寄ると考えて問題ないです。つまりカーボンロッドが手感度寄りでグラスロッドは目感度寄りとなります。
ロッドの硬さ
ロッドは対象となる魚種や釣り方で種類が分かれています。そして同じ竿の種類の中に硬さの分類があり柔らかい順にL(ライト)~H(ヘビー)とあります。
※釣り竿の種類ごとの区分なので同じM(ミディアム)表記でもアジングロッドとバスロットなど種類が変われば全く別の硬さです
- L(ライト) Mより柔らかい:Mと同じ負荷をかけた場合大きく曲がる。Mよりのせ調子の釣りに向く
- M(ミデアム) 標準 :その種類のロッドの標準的な性能
- H(ヘビー) Mより硬い :Mと同じ負荷をかけた場合あまり曲がらない。Mより掛調子の釣りに向く
その他にもL(ライト)より柔らかいUL(ウルトラライト)やLとMの間のML(ミディアムライト)やMとHの間MH(ミデアムヘビー)などが有ります。柔らかいロッドほど軽い仕掛けに向き繊細な釣りができ、硬いロッドは重い仕掛けも使えよりパワフルな釣りに向きます。柔らかいほど目感度寄りで硬いほど手感度寄りではあるのですがMH以上は場合により硬すぎて弾くので繊細なアタリが拾えてるとは言い切れない場合もあります。
一般的にL(ライト)側は目感度寄りH(ヘビー)側は手感度寄りでM(ミディアム)はその間となりますが・・・・製作者の意図次第な所はあります。
先端(ティップ)の構造
- ソリッドティップ :先端の部材が詰まった構造:細くしなやかな構造 のせ調子の釣りに向く
- チューブラーティップ:先端の部材が中空構造 :反発力、復元力が高い かけ調子の釣りに向く
一般的には目感度はしなやかなソリットティップ。手感度は反発力のあるチューブラーと言われています。
しかし近年の技術の進歩でソリットティップの竿でもチューブラーとそん色ないほど手感度は良くなっています。
ロッドの調子による感度の違い
ロッドは魚が掛かった場合にその力を受け止めるための場所が設定されていてそれによりロッドの性格が決まります。手元から先端までを10等分しどの部分で曲がるかで表します
- 先調子(7:3調子) 魚が掛かった時に先端から曲がる 全体的にハリがあり短い竿に多い かけ調子の釣り
- 本調子(6:4調子) 魚が掛かった時にやや先が曲がる 手元にハリがある 汎用性のある釣りに向く
- 胴調子(5:5調子) 魚が掛かった時に中間から曲がる 全体的に柔らかく長い竿に多い のせ調子の釣りに向く
感度については調子では一概にいえないのだが同じ長さ材質の場合先調子の方がやや手感度に優れる場合が多いです。
ロッドの感度による区分け
ロッドの感度はメーカーや対応する釣りの種類で大きく違いが出るので一概にこれがこうと言えるものでもないのですが、グラスロッドや柔らかめのロッドは少しの力で先端が動くので目感度寄りの構成になります。柔らかいロットや胴調子のロッドは衝撃を吸収するので手感度は悪くなります。反対に硬いハリのあるロッドは衝撃が伝わりやすいので手感度寄りの構成となりますが、硬すぎると小さなアタリを弾く場合があるので硬ければ良いという訳でもありません。
長さについては短い方が手感度には有利となりますがその他の要素の方が強いので長さは参考程度で良いと思います。
目感度寄り
目感度に振った釣りの主体としては餌釣りやのせ調子主体の釣りとなります。またアタリ小さい魚や餌をゆっくりと食べる魚や神経質な魚もこちらが主体となりアクションなどは少な目か殆どないゆっくりとした繊細釣りが多いです
振出竿は構造上手感度が低くなるので目感度優先で運用する方が無難です。
並継・ワンピース:L(ライト)よりの柔らかめ・ソリットティップ
狙い安い魚種:メバル、サヨリ、キスなど
手感度寄り
手感度に振った釣りは比較的アクションのある釣りが主体となり早合わせのかけ調子の釣りとなります。現在のライトゲームの主流です。
並継・ワンピース:材質はカーボンでM(ミディアム)からMH(ミデアムヘビー)よりの固め・チューブラーティップ・先調子
狙い安い魚種:アジ、カマス、サバなど
メインライン
メインラインはナイロン・フロロカーボン・エステル・PEと材質や構造により違いが有りますが感度に関する要素はロッドと仕掛けを結ぶ線がピンと張った直線であるか?ということに尽きます。糸電話の糸が緩いと声は相手に伝わりませんがピンと張れば糸電話の声はハッキリと伝わる様になります。これは釣りでの感度も同じで衝撃はピンと張った糸の方が明瞭に届きます。
つまり表層を狙う釣りでは沈みづらくボトム狙いの釣りではルアーやジグと一緒に沈むラインの方が仕掛けとロッドを直線で結びやすくなるという事です。参考までに
浮く ← PE> 淡水>海水 >ナイロン>エステル>フロロカーボン → 沈む
と覚えて頂ければ問題ないです。
次の要素はラインの太さです。同じ種類のラインを同じテンションで張った場合細いラインは高い周波数の振動を伝え太いラインはそれより低い周波数の振動を伝えます。これはギターやピアノの弦が細い方が高い音がでるのと同じと思っていただいて問題ないです。遠くへ振動を伝える能力は細いラインより太いラインの方が適していますが細いラインの方が明瞭に振動を伝える事が出来ます。
その釣りにあった太さのライン選ぶ(太くしすぎない細くしすぎない)事が重要です。
遠く←太い ⇔ 細い→近い
リール
タックルセットを構成するリール重要な装置ですが、はっきり言って感度に直接影響する部分は無いです。
軽くしたら手感度が良くなったとかハンドル変えればなんて聞きますが部品点数の多いリールに期待してはダメです。ラインを直接触っている方がよっぽどましです。
タックルセットを考える上でのリールはロッドに有った大きさでロッドとのバランスが取れる重量である事が感度にとって重要です。
釣りの感度を纏めると
- 釣りにおける感度とは見えない水中の様子を読み解く為の性能
- 感度には「手感度」と「目感度」があり釣り竿の構造や使う仕掛けにより主体となる部分が変わる
- 手感度と目感度はそれぞれ別のものではなくお互いに関係し両立する
- 手感度は継数の少ないハリのあるロッドでラインテンションをある程度張った状態で得られ触覚による感覚
- 目感度は穂先の柔らかいロッドなどで穂先の揺れなどから得られる視覚による感覚
- 感度は釣りの中で釣り人の感覚による部分が大きいが適したタックルセットを構築すると得やすくなる
釣りにおける感度は釣り人の感覚に由来する部分が非常に多く、タックルセットの構成は結局参考にしかならないという事が言えます。
例えば非常に感度が良いと言われるロッドを使っても普段使い慣れたロッドの方が良いと思う事もあります。
通いなれた釣り場で使い慣れたロッドで初めて気が付くこともあると思いますそういう経験をで釣り人の経験値と感度に関する感覚が磨かれます。結局回数を重ね色々なシチュエーションを経験する事が釣りの感度を上げる近道なのかもしれませんね。
(本音はお高い良いロッドを色々使いたいよ!!給料をだれか上げて!!)








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