どうせ釣るなら美味しい時期の魚を釣って美味しく食べたいって思いますよね?そうするとおのずと魚の旬が知りたくなりますね。でも本当に旬の魚は美味しいの??
今回はその「旬」にはいくつか種類があるってお話です。
そもそも「旬」とは
旬を辞書で引くと・・・
「旬」 意味:魚介や野菜などが出盛りで最も美味しい時期。季節的に最盛である時期
などと言った内容が出てきます。また旬という言葉の由来を調べると
「旬」 由来:古代「旬」は10日を意味する言葉で毎旬の初め(月の1日、11日、21日)などに天皇が臣下を集め政務後に宴を催すことを「旬」と言ったそうです。
平安時代ごろから4月1日に「孟夏の旬」10月1日に「孟冬の旬」とし、その2つを「二孟の旬」とした。
つまり朝廷の行事が旬という言葉の由来で、現代ではその食材が美味しい時期とか盛りの時期って意味ですね。
魚の「旬」いつ頃なのか
魚には旬が2つあります「味の旬」「水揚げの旬(季節の旬)」
「味の旬」
「味の旬」とは魚の身に豊富な栄養が蓄えられ、旨味成分が最も増えた美味しい時期の事です。
まず魚の味の旬を知るために見るべき時期は産卵です!産卵前後の魚の行動を見ると・・・
- 産卵期前:産卵に向けて体力を蓄えてる→身に栄養たっぷり♪
- 産卵期 :卵巣(真子)や精巣(白子)に栄養が回り身が痩せる→身は痩せる
- 産卵後 :産卵に全力を使う→身に栄養は残ってない
- 乱食い期:体力を回復する為に積極的に補食→身の栄養が回復
一般的に魚の美味しい時期は概ねリストの1番目の産卵期前の身に栄養をため込んだ時期です。身にたっぷりと脂が乗って美味しいです!!
実は魚って産卵期に入ると卵巣(真子)や精巣(白子)に身に貯えた栄養を回すので身が痩せてしまいます。
その代わりその時期にしか食べられない真子や白子・・・美味しいですよね!でも身は痩せてる(>_<)
産卵直後は産卵行為で残りの栄養も使うので更に身が痩せてしまいます(T_T)。
つまり、魚の本当に美味しい旬の時期って「産卵期前」なのです!!
この時期を「味の旬」と言います。
私の好きなメバルなどは産卵期が概ね2~3月頃で4月は産卵後の休息時期となり5~6月頃に乱食いし体力を回復します。
つまり、産卵前の旬が産卵のために体力を蓄え且つ卵巣や精巣が発達する前の11月~12月に産卵前の味の旬を迎えます。そして産卵後の休息を経た5月~6月の乱食い期となります。
あれ??旬の魚って卵巣(真子)や精巣(白子)を持ってる魚じゃないの??って思いますよね??魚屋さんで旬の魚ってそういうのが多いよ!!って思いますよね??
実は魚の旬って美味しい時期だけでは無いのです!!
水揚げの旬(季節の旬)
初ガツオや戻りカツオ、若鮎に落ちアユなんて俳句の季語にもなるような時期の旬が有ります。たとえばカツオの場合、産卵前の美味しい味の旬が秋の戻りカツオですが春先に日本近海を北へ上るカツオは「初ガツオ」として春の味覚として親しまれています。
また鯛の旬と言われる時期は「桜鯛」とも言われ初夏の産卵を前にメスは抱卵しオスはの顔は普段より一層赤みがまし、おめでたい魚としても扱われます。
しかし、初ガツオも桜鯛も産卵期前の身に栄養が貯えられた「味の旬」の時期ではないのです。
水揚げの旬とはどういう時期か?
「水揚げの旬」とは魚の漁獲量が増える時期です。つまりその魚が大量に出回るので手軽に安く買えると言うことですね。
例えば先に上げた「桜鯛」は鯛の身の美味しい旬ではないのですが、この産卵期に入った鯛は産卵のために産卵場所になる海域に集まる為に獲りやすい「水揚げの旬」ですね。
カツオも春に北上するカツオの群れが漁獲しやすくそれを「初ガツオ」、北上し栄養を蓄えた群れが南下し漁獲しやすくなる時期を「戻りカツオ」というのです。つまり初ガツオは「水揚げの旬」で戻りカツオは「味の旬」と「水揚げの旬」が一緒になっているという事ですね。
メバルが春告げ魚と呼ばれる理由も産卵期明けの乱食い期で釣り易い時期で有る為ですね^^
つまり漁獲量が増える→手軽に安く手に入る→よく見るよく食べられる時期が「水揚げの旬(季節の旬)」と言われています。魚屋さん等で今が旬だよ!って書かれる時期です。
水揚げの旬の魚は美味しくない?
- 産卵期前:産卵に向けて体力を蓄えてる→身に栄養たっぷり♪
- 産卵期 :卵巣(真子)や精巣(白子)に栄養が回り身が痩せる→身は痩せる
- 産卵後 :産卵に全力を使う→身に栄養は残ってない
- 乱食い期:体力を回復する為に積極的に補食→身の栄養が回復
水揚げの旬は産卵期前の身にたっぷり栄養を持った魚じゃないので美味しくないの?
そんな事はありません!!
例えば桜鯛は真子や白子などその時しか食べられない美味しさがありますし、初ガツオはさっぱりとした爽やかな味で春の食材とよく合います。
ただ水揚げが多いと言うだけではなく、味の旬とはまた違う美味しさを楽しめるのも水揚げの旬の魚ですね^^
旬と言うものをまとめると
・旬と言う言葉の由来は古く平安時代以前から続く朝廷の祭事の1つ。
・旬という言葉の意味に最も美味しい時期とうものが有るが、最盛期という意味もあるので魚の旬は「味の旬」と「水揚げの旬(季節の旬)」がある
・魚の「味の旬」は産卵期前の身に栄養をため込んだ時期。
・「季節の旬(水揚げの旬)」は産卵期や産卵期明けの乱食い期だったり回遊する魚の日本沿岸に近づき始めた頃など漁獲量が上がり大量に安価に買えるようになる時期
という事となります。
魚釣りをする上で釣り易いのは「季節の旬(水揚げの旬)」がやはり釣り易い時期です。普段広範囲に散っている魚も産卵期の魚は産卵場に集まりますから!
魚によって産卵期や行動スタイルは様々です^^
魚をよく知れば美味しい時期「味の旬」や釣りやすい時期「水揚げの旬」が分かりますし、その時々の狙いかたも変わりますね!
釣りの醍醐味の一つは季節を味わうことだと思います。旬を知って更に季節を味わえれば最高ですね!
